元東大生が果たして東大を中退してよかったのか考察するブログ

東大の近くを歩いていたら、偶然、東大の卒業式に遭遇してしまったことをきっかけに始めたブログです。

東大合格者数を指標として高校の良さを測るのは違う気がする

東京大学は今年もどこの高校から

何人受かって、合格者数が急上昇した高校の先生は

受験、進学のメディアにチヤホヤされる。

f:id:knt-endo:20160406194511j:plain

ぼくの母校は今年も調子がよかったようだ。

そうすると

 

◯◯高校はここがすごい!新しい教育システム

みたいに出るんだけれど、そのたった数十人の他の数百人がいることを知っておかないといけないと思います。

 2016年度東京大学合格者数が大体出揃っているようだ。

www.inter-edu.com

 

開成、筑駒、灘、麻布、渋幕、、、

 

まぁそうだよね。という面々が並んでいる。

こういう学校がいい学校なのか?という点については

別途触れたいと思っています。

 

さて、東大合格者数は1つの、

高校の実力を測る指標になっていて、

 

今年は何人受かったか?

 

で、学校全体が一喜一憂していることは

東大合格者が複数名出る高校に通っていた方なら、

誰もが知っていることだろう。

 

しかし、

 

それがなんなんだろう?

と疑問に思っています。

 

そもそも分母が違う。

入ってくる時点での学力も違う。

モチベーションも違う。

 

ぜーんぶ違うのに、

このとてもシンプルな東大合格者数を

高校の良さの指標にするのっておかしくないか?

 

と思うわけです。

 

学校側も東大合格者数を増やせばいいわけだから、

可能性があるやつはとりあえず受けさせる。

 

みたいなところも存在します。

※ソースはぼくの弟

 

でも、そのキラキラしている東大合格者数の裏には

その数倍の屍が転がっているわけです。

 

ぼくの母校はざっくり30人東大に行ったみたいです。

学年の人数は200人です。

 

はい、170人は東大に行ってませんね。

この学校はすばらしい教育システムをお持ちなのでしょうか?

 

そんなのわからないですよ。

 

ちなみにぼくは自由で束縛の少ない校風に惹かれて

この高校に入りました。もっと東大合格者数が

多い学校に行ける可能性もあったのに、こちらを選びました。

 

おかしいと塾の先生に言われましたが、

ぼくの選択は間違っていなかったと思います。

 

そして東大に入っちゃったのは失敗だったかもしれませんが、、(笑)

 

あまり東大に行くことを強制しない学校だと

東大にいけるけれど、一橋や東工大、京都大に

行く学生ももちろんいます。

 

どっちがいい高校なんでしょう?

 

なんだかここにも日本人の東大信仰がある気がします。

 

東大なんて大したことないとはいいません。

合格するために努力が必要です。

 

でも、芸術家を真剣に目指して、東京芸術大学に入るのも、

本格的なリベラルアーツに触れたいから、国際教養大学に行くのも、

あるいは、フリーターをやりながら、バンドをやるのも、

 

比較できないとてつもない努力をしてきているはずなんです。

 

大学がどうだで先生方も生徒のあれこれを評価しないで下さい。

 

その上で、東大に行くことに意義を見出した人は

ぜひ東大に行って欲しい。

 

けれど、世の中いっぱいあるよ大学なんて。

大学以外の選択肢だって山ほどあるよ。

 

きっと知らないだけ。

 

それを発信していけたらと思います。