元東大生が果たして東大を中退してよかったのか考察するブログ

東大の近くを歩いていたら、偶然、東大の卒業式に遭遇してしまったことをきっかけに始めたブログです。

ぼくは足立区に生まれて本当によかったと思う 〜負の連鎖から抜け出る〜

ぼくは

区立小学校→私立中高一貫校→東大

と進みました。

 

公立の小学校は本当に入ってよかった。

私の出身は足立区だ。

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知っていますかね。足立区。

東京で最も荒れていると言われる。

スラム街とか言われますよ(笑)

 

そんな場にある小学校。

私は足立区に生まれて本当によかったと思う。

 

港区なんかに生まれていたら、、、

私立の小学校に入っていたら、、、

 

私は、

今の私が嫌いなつまらない人間に

なっていたことを確信する。

 

 


社会にはいろんな人がいる。

 

発達スピードは人によって違う。

生まれた家庭によって持てるものが変わる。

 

着ている服も違う。

持っている筆記用具も違う。

遊び道具も違う。

 

私は比較的発達スピードが早かった。

テストで100点以外を取れないわけなかった。

運動もできる方だった。

 

金銭的にはさほど恵まれてはいなかったが、

母は不自由ないように必死にサポートしてくれた。

 

つまり

あらゆる面で恵まれているわけです。

 

そんな私がもし私立の小学校に行ったら、

きっと、、、

 

平たく言えば、

二代目三代目の政治家のような

 

カップラーメンが1,000円だと思ってしまうような

 

人になっていたことでしょう。

 

社会の全体像は頭脳でマクロ的に理解はできたはずです。

 

しかし、ミクロに生々しく、

格差があることを感じ続けられることは

一生なかったでしょう。

 

そして、わかっている。

ぼくは生まれたのは富める国、日本だ。

 

だから、世界的にミクロに見ることはできない。

アフリカで水も飲めない人がいることは知ってるが、

別世界の出来事で、自己満足の寄付をするくらいだ。

 

しょうがない。味わってないから。

味わえるほど、世界を背負うつもりもないから。

 

でも、でもですよ、

 

日本の全体図はある程度見られたことは

私にとってとても恵まれたことでした。

 

だからこのメッセージが書ける。

その全体を考えて、生きることができる。

教育に携わって生きていく。

 

さて、小学校ではいろんな人がいた。

 

掛け算ができない人がいた。

漢字がかけない人がいた。

がんばっているのに成績が悪い人がいた。

 

毎日同じ服を着ている人がいた。

忘れ物ばかりの人がいた。

食べ方が汚い人がいた。

 

いじめが当然のように起きた。

授業中ボールが飛び交っていた。

 

先生の思想はピンキリだった。

明らかにやる気のない先生もいた。

 

そんな世界。

 

一方、なんでも持っている奴がいた。

私立中学を目指して勉強している人もいる。

 

世の中にはいろんな人がいる。

それをとても広いレンジで感じた。

 

この多様性は正直いって、社会に出てからは味わえない。

 

エリートはエリートと関わる。

そういうものだ。

 

人種というか国というか

身分制度ができているというか、

関わったとしても

 

大した関わりではない。

 

部分的な付き合いで

大部分の時間は同じ身分の人と過ごす。

 

そして、人は環境に染まる。

エリートはよりエリートになるものだ。

 

与えられた身分にふさわしい人になっていくものだ。

スタンフォード監獄実験ですね。

スタンフォード監獄実験 - Wikipedia

 

 

公立の小学校って唯一の

日本の縮図な気がするんですよ。

※こんな大都会、人住んでんのか?というエリアの公立小学校は除きます。 

 

子供は必ず公立の小学校に入れたいですね。

その上で堂々とエリートを目指してほしいものです。

 

きっとそのほうがあらゆることに責任をもって行動できそうです。

社会全体を味わってからなるエリートのほうが強そうですよね。

 

逆に言うと、その日本の縮図を見ずに

エリートになった人はある意味世間知らず。

 

それが役に立つこともあれば、そうでないこともあるはずです。

 

ただ、エリートになるのが当然で、

当然のようにエリートになる人生よりも

 

ぼくはエリートになれない可能性もあったけれど、

エリートになると選んでなろうとした。

 

なれなかったけれど(笑)

 

その人生のほうが自己責任で重くて、

楽しいと思う。強いと思う。

 

だからぼくは足立区に生まれて本当によかったと思う。

 

 

なんて偉そうなことを言いつつ、

ぼくは東大を辞めたんですよね。

 

エリート街道から外れちゃいました。

 

それでよかったと思っていますが、

外れない方法ももちろんあったと思っています。

 

今ならわかるんだけれどな。

その1つの原因が情報不足です。

 

だから、こんなブログを書いているわけですね。

引き続き宜しくお願い致します。