元東大生が果たして東大を中退してよかったのか考察するブログ

東大の近くを歩いていたら、偶然、東大の卒業式に遭遇してしまったことをきっかけに始めたブログです。

東大中退への道のり② 〜今の延長線上にない決断〜

k-endo.hateblo.jp

第二回目です。

 

1枚の刺激的なチラシに遭遇し、

その会合に行ってみた。

 

そこからぼくの世界は一変する。

すごく楽しい日々だった

 

技術を社会に活かす

シリコンバレーを日本に作る

 

というメッセージ。

 

夢のある話。世界をどうしたい、日本をどうしたい

なんて話はクラスメイトとはなかなかできなかった。

 

それを堂々と発している人がいて、

ぼくは衝撃を受け、説明会に参加した。

 

今でも覚えている。

 

渋谷ハチ公前広場での待ち合わせ。

電話がかかってきて、出て、会うことができた。

 

男性二人、共におそらくぼくよりも年上だ。

よくわからないが、近くのカフェに入ることになった。

 

今やカフェに入るのは普通だが、

当時はそこまで慣れていなかったため、

 

これだけでも

異世界に来た気分になったのを覚えている。

 

そこで、二人はおもむろにMacを取り出し、

Keynoteでどういう活動をしているのかを

説明してくれる。

 

並行して、自己紹介もあった。

東大と早稲田の院生だった。

 

今まで大学内でサークルにすら

馴染めなかったぼくは先輩との関わりもなかった。

 

こういう先輩がいると

大学生活も送りやすいだろうなーと思いながら、

サークルの説明を聞く。

 

そこで話される内容は

よくわかるようなわからないような。

 

だけれど、すごく夢がある人達で

しかも悪い人たちには全く見えない。

 

そして、個としての能力も高いように感じた。

 

当時は院生ならこんなものなのかなと思っていたが、

違った。彼らは本当にすごかった。

と今はよく知っている。

 

それはともかく

 

ぼくは話を聞いて、

すぐに活動に関わりたいという話をした。

 

この決断がぼくの人生のスタートである。

 

チラシを見つけたのは英語の授業の時。

つまらないから行ったことがなかったのに、

たまたま行ったら見つけたそのチラシ。

 

他の人は目も向けていなかったのに、

ぼくだけ過剰に反応していた。

 

今までもたくさんのチラシを見てきた。

サークルに入りませんか?なんとか研究会とか

NPOとか、学生団体とか。

 

興味が出なかったのに、、、

 

この選択がぼくの人生を大きく変え、

結果として、東大中退へと導いていく。

 

直接的理由ではない。

この先輩方のことは本当に尊敬しているし、

ぼくをいい方向に導こうと

色んな話をしてくれた。

 

だけれど、当時のぼくは素直じゃなかったのだと思う。

 

もっとたくさんのことを先輩から学びたかった。

盗みきれなかった。話しきれなかった。

 

本当にもったいない。

 

後悔してもしょうがないがそういう気持ちが

ずっとある。

 

今の延長線上にないことをした。

ぼくはきっとこのチラシに惹かれてなかったら

無難な官僚にでもなっていたことだろう。

 

もちろん大学を卒業して(笑)

全ての想像がつくシンプルな未来をどうにかしようと

足掻きたかったのだろう。

 

子供だね、と言われたらそれまでだが、

 

それでもこの決断ができたことは

後悔していないし、とても良かったと思っている。

 

予想できない、すばらしい、

人生を自分で切り拓ける生き方ができるから。

 

決断するかどうかはともかく、

今の延長線上にないことをしてみて欲しい。

 

誰かの敷いたレールをそのまま走るのはいいけれど、

一回立ち止まるくらいはしてみて欲しい。

 

誰かの期待に応えることを目的とした

生き方をするのはやめて欲しい。

 

自分の人生自分で決めて欲しい。

 

と学生にかぎらず、エリートな自負のある人には言いたい。

 

続きます。