元東大生が果たして東大を中退してよかったのか考察するブログ

東大の近くを歩いていたら、偶然、東大の卒業式に遭遇してしまったことをきっかけに始めたブログです。

東大中退は高卒であるという正論に対して想うこと

東大を中退したぼくの学歴は高卒である。

これは紛れもない事実。

 

結構ググると出てくるんですよ。

中退なんてのは学歴じゃないから、高卒。つまり低学歴だな

東大中退は高学歴ですか? - 入学までは高学歴だけど、中退すれば落伍者。ただし... - Yahoo!知恵袋

そうそう

はい、ごめんなさい

低学歴です。ただの高卒です。

けれど世の中での扱いをそう単純にくくれるかというと、、、、

東大中退者の学歴は高卒

客観的な事実として間違いないです。 

 

そりゃそうだ。

 

けれど、世の中での扱いは

普通の高卒とは間違いなく違う。

 

では、どう違うのか?

 

いろんな側面から書いていこうと思う。

 

1.良くも悪くも興味を持ってもらえる

あの「東京大学」を辞めるなんて、もったいない

と多くの人は思うわけです。

 

ですので、まだ年齢も年齢なので、学生時代の話になることが多く、

 

私は高卒です。という話になり、そうすると、

「高校出て、そのまま就職したの?」

と聞かれるわけですよ。

 

その時に、

「いえ、大学に入ったんですけれど、諸事情ありまして中退しました」

というわけです。

 

そうすると大抵の人は

「あっ、そうなんだ。ちなみにどこの大学に通っていたの?」

 

 

 

 

「東大です」

 

 

「えっ、あの東大?」

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(何故かこの聞かれ方はめちゃくちゃ多い)

 

「たぶん、その東大です」

というやり取りがおきます。

 

そうなると、もったいないだとか、

どうして辞めちゃったのだとか、

 

そんなに東大中退者っていないみたいなので、

いろんなことを聞かれます。

 

これ助かるんですよね。

 

話のフックとして非常に使いやすく、

話を聞いてもらえる。少なくとも興味を持ってもらえる。

 

その後はトーク次第で、

こいつは信用ならんと思われることもありますし、

一方で面白いと思われることもあります。

 

ということで、一人の経営者として

この東京大学という看板には助けられてます。

 

いつか、どうして中退したのか、とかも書かないとですね。

そういや書いてない。

 

2.在学中の貯金が使える

在学中、何もしてなかったら話は別ですが、

東大生

というキラキラした看板を持って、

いろんな人に会いに行ったりしていました。

 

そうなると、、、

そこであった人たちは学歴云々関係なく

知人なわけですよ。

 

ですので、中退してからもなかよしで、

色々助けてくれました。

 

一方、その知人たちは

きっと私がただの高卒であれば、

あってくれていません。

 

東京大学さんの

看板をお借りできたからこそ

知人になれた方たちです。

 

お陰で随分起業が楽でした。

3.いざとなったら受験生時代の貯金を使える

ぼくが東大中退を決心するときに、

周りが一番心配したのは仕事の問題です。

 

今はいいかもしれないが、

会社がうまく行かなくなったら、どうすんだ。

 

大卒じゃなければ、まともなところが

雇ってくれないぞ。と。

 

内心

(いや、べつにまともじゃないところならいっぱいあるし

その時に人材難な所いけばいいじゃん。)

 

と思いつつも、その時に使っていた言い訳は

 

いざとなったら塾講師でもやるよ

です。

 

塾講師はできるんですよ。

これはある意味、手に職をつけたに近い感覚です。

 

そして、採用の際には大学を中退していようと

学力の部分で疑われることはないので、

人間性に問題がなければ、採用されないことは早々無いわけです。

 

そして、そんなに給料が悪いわけでもありません。

 

という意味でいざとなったら、

があるのは非常にいいです。

 

東大中退=高卒だけれど、その道中での貯金によって異なるよ

人によるよね

ってのが結論で、つまらない話なのですが。

 

高卒って一概にくくったって、

めちゃくちゃいるわけですもので。高卒の人って。

いろいろいるわ。

 

でも、やはり、東大礼賛社会ですよね。

 

キラキラしてるんでしょう。

 

ぼくのようなはぐれものでも

東大様のおこぼれを頂戴できる。

 

ありがたやありがたや。

 

じゃあ、東大に入ってよかったか?

というと

 

入らないよりは良かったと思います。

結構助けられてます。東大様に。

 

でも、もっと違う選択もあったなと後悔している節はあります。

 

そして、東大をやめてよかったか?

というと

 

(いまのところ)やめてよかったです。

そのまま東大にまじめに通っていた自分の未来は、

今、見える未来よりも圧倒的につまらない。

 

と思えます。

 

人生長い目でみろとか、

いつか後悔するぞなんておっしゃる方が

中退した際にはたくさんいました。

 

ぼくの為を思って言ってくださっているので、

ありがたく聞いていましたが、

 

成功像は高度経済成長期とさほど変わらない今と、

長く見て、30年後の社会がどうなっているかなんて

誰にも想像がつかないわけで

 

かの松下幸之助様が創られたPanasonic

容赦なく人員カットするような時代ですからね。

 

SHARPが台湾企業に楽に買われる時代ですからね。

 

10年後がどうなるかなんて想像がつかないわけで、

過去の偉人達の成功像をなぞらえるだけでは

その人のようになれるなんてありえない。

 

まぁそんなことはわかっているんでしょうけれど。

でもやってしまいます。

 

ぼくはぼくの頭で考えて、東大を中退しました。

 

きっといろんな損失があると思います。

ただ、それはぼくにとっては損失ではないと認識している事が多い。

 

例えば、超一流の大企業に入れないこととか。

入るつもりもないし、もしかしたら、今の新卒一斉採用型が

変わるかもしれませんしね。

 

そういう意味で、ぼくはぼく自身の正しいと思う選択をして、

後悔はありません。

 

ただ、大学を辞めようと考える際に

判断材料が少なくて困る人の役に立てると思う。

 

東大にこれから入ることがほぼ確約されている人に対しては

発信したいメッセージが山程あるんです。

 

そういったことを書いていこうと思います。